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執筆者の写真Calminlet

人を苦しめるモノ: 執着/執著

先日、仏教に関する非常に素晴らしい本に出会いました。 仏教は、根本として生産と再生産を否定している。別の言葉で、「異性とは目も合わせないニートになれ」と求めている教え。という記述があった。仏教徒ではない私は、少なくとも今この道を求めることは無いのだけれど、たくさんの学びになる教えがあった。その一つは、"執著が苦を作る"ことになるということ。


執著/執着は、辞書によると「心をとらわれて、そこを離れないこと」とある(英語にすると、"Attachment"となるようだ)。しかし、これは、例えば、”欲”であったり、"愛"というような言葉と紙一重ではないだろうか。


対象がモノであれヒトであれ、好意があるので好きになり、愛が生まれるもの。そこには、差はあれど、ポジティブな感情の変化があり、喜びや、楽しいという感情が出てくる。

先日の、サッカーW杯で、日本がスペインを破りグループ首位で通過した際に、吉田主将が「言葉になりません。これだから代表は辞められないです。最高でした。」とコメントを残しました。これは、強豪国へのリスペクトであり、そこに正面から対峙して勝つことができたという達成感であるとともに、その達成した感覚や、サッカーあるいはサッカー日本代表の虜となっているという見方もできるでしょう。


コーチングの仕事をしていると、クライアントが真になりたい自分をみつけ、そこに向かって行動することをサポートする。前に向かっているのに、ポジティブな未来に向かっているのに、(そしてその実現に向けてサポートしているのに)、いつしかそれが、苦を生み出す可能性を秘めているというのは、なんとも皮肉な話であると同時に、この喜怒哀楽にこそ人間味、生きているぞ!という感覚を持つのだと再認識したので、これからも変わらず、「四苦八苦」をしっかり味わいながら、前に進んでいこうと感じることができました。


それでも、もし、あなたが今"苦しい"と感じるようであれば、"何に/誰に"対して、執着しているのか。言い換えれば、"~であるべき!"と考えていることがないか。を探してみてください。そして、見つかったなら、実質的に、または、思考の中で、その"べき"を手放してみるのはいかがでしょうか。



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